思わず笑っちゃうような 勘違い!
外国人と日本人の間で勘違いなどから生じた言い間違いや勘違いエピソードの今回「Vol.2」です。
本人たちは至ってマジメに応えているそのギャップが、互いの理解と学びに結びついているように思います。
そしてエピソードを読んだアナタにも!!きっと役立つ日が来ることでしょう!
No.006
男はいいけど、女はだめ!
-トーマスさんの場合-
私は外資系企業で2年間営業マンとして働いています。しばらくの間、日本のビジネス慣習がわからず、うまくいきませんでした。しかし、この4月、12人の全営業マンの中でトップの成績を達成しました。上司は私に、「トーマス、ようやく男になったね」と言いました。そして、その言葉が後日「一人前になった」という意味だと知りました。1ヵ月後、5月にトップの成績を達成した日本人女性の同僚、リカさんに、「リカさん、ようやく女になったね」と私は言いました。すると、周りの人みんなが笑いました。なぜですか?
トーマスさん、「女になった」とは、文字通り、少女が大人の女性になることです。日本では何か成果を上げた相手に、「男になる」という表現は使われますが、よくよく思えば成果を上げた女性に「女になる」は使われてません。このような分かりづらい言葉の使われ方があることさえ日本人もあまり意識せず発言していることがあります。トーマスさんから、日本人の我々が日本語の難しさを教えてもらった気がいたします。
No.007
好きなの?嫌いなの?
-日本人のホストファミリーの場合-
昨年の夏、我が家でホームステイをしていたカナダの高校生サラと私は、一緒に面白いテレビ番組を見ていました。番組の途中で、母親が私たちふたりにケーキを持ってきました。私は自分のケーキを食べましたが、サラはまだ食べていませんでした。そこで私は下手な英語で、「ケーキは好きじゃないの?」と聞きました。サラは「はい」と言いました。私は、ケーキが大好きなので、サラのケーキを食べ始めました。すると、サラは訳が分からないという表情で私を見ました。
日本語では「ケーキは好きではないですか」のように否定形で質問をされたときに、好きでない場合、「はい、好きではありません」と答えます。英語では「ケーキは好きですか」、あるいは、「ケーキは好きではないですか」と質問しても、好きなら、「はい」、嫌いなら、「いいえ」と答えます。
No.008
領収書は「レシート」と同じではないのですか?
-デイビッドさんの場合-
私はイギリス人です。日本の会社のカスタマーサービス部で働いています。ある日お客との間にトラブルがありました。日本人の上司から日本の慣習として、誠意を見せるためギフト用の菓子を持ってお客の家に謝りに行くように言われました。訪問先から戻り、上司に菓子代を払い戻してほしいと言い『レシート』を渡しました。すると上司は、「ほしいのは領収書で、レシートじゃない!」と注意されました。
「領収書」は「レシート」と英訳されますが、一般的に店のレジでもらうものを意味します。しかし、日本では「領収書」は手書きのものや、会社名・捺印がある場合はより正式とみなされているのです。
No.009
「おいしい話」と「まずい話」!?
- マークさんの場合 -
ある日、私の日本人の彼女が「おいしい話があるわ」と言いました。それは2時間1万円のアルバイトでした。「おいしい」は普通食べ物に関するときに使われますが、何か得をするときにも使われることを知りました。そこで数日後、彼女にまた会ったときに「まずい話がある」と言いました。彼女は心配そうに私を見ました。そこで私が4時間3千円のアルバイトの広告を見せ、「これはまずいアルバイトだけど……」と言いました。すると彼女は笑い出しました。なぜですか?
「まずい話」とは、得をしないときに使うのではなく、何かとても悪いことが起きるときに使われます。
No.010
池のそばで売られるバター??
-日本人高校生の場合-
私は日本人の高校生です。英語の授業で、空欄に答えを入れる次の問題が出されました。Butter is sold ( ) the pound.
ある生徒は正しく「 by 」と答えました。続いて先生が、どのような意味ですか?と問いかけました。すると彼女は、「バターは、池のそばで売られている」と答え、みんなが大笑いしました。
正しい訳は「バターは、ポンド単位で売られています」です。「pound」(重量の単位)を、日本語では「ポンド」と言います。つまり、彼女は池の「pond」と「pound」を勘違いしたのですね! ポンド(pound)は、イギリスの紙幣の名前でもあります。
No.011
謝っているのでか、感謝しているのですか?
-マリアンヌさんの場合-
私は、日本語を学び始めたばかりのフランス人女性です。ある日、日本人の友人と銀座を歩いていると、その友人のバッグから、携帯電話が落ちるのを見ました。それで、私が拾って彼女に渡してあげました。彼女は、受け取ると、「すみません」と言いました。後で、友人は「すみません」は感謝するとき「ありがとう」の代わりにもよく使われる言葉だと説明してくれました。それからしばらくして、満員電車に乗っていたとき私はうっかり男性の足を踏んでしまいました。私は、「ありがとう」と言いました。すると彼は私をにらみました。なぜですか・・・??
「すみません、助かりました」という感謝を言葉で伝える際「ありがとう」に変わって「すみません」という言葉のみの表現は使われますが、謝罪のとき「すみません」に変わって「ありがとう」はありえません。大変な間違いをしてしまいましたね。
記事提供:Hiragana Times
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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