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日本企業への就職を目指す外国人の特徴・国民性【インドネシア人編】

日本で働きたい国の特徴ーインドネシア

日本企業への就職を目指すインドネシア人材の特徴をいくつかの項目に分け、お話したいと思います。

〇 目次 〇

1.仕事やお金に対する考え
2.働く期間と働く動機
3.宗教と仕事の関係
4.価値観について
5.日本語能力、または英語能力について
6.その他注意すべきこと


① インドネシア人の仕事やお金に対する考え方

インドネシア人は基本的に残業があまり好きではありませんので、可能であれば定時で毎日帰宅したいと思っている人が多いでしょう。家族を第一に考えて、仕事している人が多いので、やるべきことは労働時間内に終わらせ、全て終わったら寄り道しないでみんな自宅に帰ります。宗教のこともあり、飲み会いに参加する人はあまりいないと思います。

また、殆どのインドネシア人は、日本の平均賃金はインドネシアの平均賃金より高いという認識があります。なので、日本で働くことで「沢山お金を稼ぐことができる」、という認識を持っている方も多く、日本企業には高い給料がもらえるということに期待しています。しかし、「社会保険」と「年金」の存在をほとんど分かりませんので、実際もらっている給料の総額より20%~30%程引かれるのは知りません。最初に提示された給料総額よりも少なくしかもらえないと分かった瞬間、仕事に対するモチベーションが下がってしまうので、最初から手取りの金額を提示した方がいいと私は思います。

② インドネシア人の働く期間と働く動機

私の周りにいるインドネシア人は長期的に働きたい人が殆どで、例え短期間であったとしても、短くて3年間です。よっぽどのことがなければ(実際に勤めていた会社がブラック企業など)、5年以上は同じ会社に勤務している人が多いです。

日本に働きに来る動機は、殆どは知識を身に付けるため、または経験を積むために働きに来る人です。やはり日本企業での経験があれば、インドネシアに戻っても、水準より高めの給料をもらえることもあるので、自分の経歴をよくするために日本に働きに来た人も多いです。

③ インドネシア人の宗教と仕事の関係

インドネシアの人口は世界の4位で、2億7千万人程います。その中から、90%はイスラム教であり、残りの10%はカトリック教、キリスト教、仏教、またはヒンズー教の方々です。

イスラム教の場合はラマダン期間を終えた後の、イードの日がありますが、その日は仕事に行く人は殆どいません。理由としては、家族でのイードお祈りがありまして、その後にみんなでご飯を食べるので、1日あっという間にお祝いとして使われます。私はイスラムではないため、この件に関しましては日本企業が、どう対応しているか、正直分かりませんが、日本にいる私の知り合いたちは殆どその日有給休暇を取っています。

食事に関しましては豚肉、ラード、またはゼラチンがNGです。お酒もイスラム教のルールを違反しているので、飲まない人が大半です。ラマダン期間中は断食も行っておりますので、ムスリムの方々の前で飲食しないようにした方がいいと思います。

 

④ インドネシア人の価値観について

インドネシアの方は家族を第一にして考えている人が殆どです。仕事も大事ですが、昔から、「子供が病気だったら、親が看病する、またはその逆」ということを叩き込まれたので仕事を優先し、家族の面倒を放ったらかしにしません。
そのため、仕事に対する責任があまりないと見られることもありますが、実際みんなは自分の許容範囲内で、カバーすべき仕事に責任をもってやっているので、そういうところは理解してあげると喜ばれます。

⑤ インドネシア人の日本語能力、または英語能力について

日本語に興味を持っている人以外はみんなほぼゼロです。一般的な人は、日本語能力が殆どないです。インドネシアの母国語はインドネシア語で、英語は早くて幼稚園、遅くても小学一年生から学び始めるので、英語が話せる人は沢山いますが、日常会話レベル程です。日本語に興味を持っている人達は大学で日本語を専攻している、または自力で日本語を勉強している方が多いです。
日本語を専攻し、勉強してきた人達の日本語能力は大体JLPT N2程です。自力で勉強してきた人達の日本語能力は大体JLPT N3, またはN4程です。
日本語の興味度は人それぞれですが、最近インドネシアから日本への留学機会が増えてきているので、日本語、または日本文化に興味を持ってくれる人が増えてきました。

⑥ その他注意すべきこと

日本は「我慢」、そして「反省」という文化がありますが、インドネシアにはそういう文化がありません。そのため、インドネシア人は我慢することもできないし、反省することもできないです。異文化的の問題ですので、「我慢」または「反省」という文化を学ばせることも大切ですが、みんなが全員その文化を喜んで学ぶ、または実施するとは限りません。無理させると、逆効果の場合もありますので、我慢させないで、根本的な問題を見抜くために話を聞いてあげたり、または反省させないで、悪いところを優しく教えたりした方がうれしく思われることも多いです。

私の国は民族性が強い国で、扱うのに中々大変な国ですが、優秀な人材だけではなく、心が優しくて誠実の方も多いです。人材不足に悩まされている日本が最も求めている人材にはぴったりだと思いますので、是非これからも沢山雇用していただけると幸いです。

ライター プロフィール: Katya(インドネシア)
17歳から日本にいます。今年の10月に日本生活13年目に入りました。学部生として4年間勉強し、その後は大学院に2年間進学しました。卒業後は日本のスタートアップ企業に勤め、現在は二社目の会社で4年目の社会人としての人生を送っております。

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エディター/コーディネーター カティヤ

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